大阪市内の「座・立地」=「The rich」はどこか?
ビジネスの中心街がどこか、については、
大阪周辺にお住いの方々であれば、おおよそご存知のことかと思います。
このあたりは、客観的な数字が物語ってくれます。
そこで、大阪市が発表している統計値のうち、
「事業所数」、「従業員数」、そして「売上額」を区別に集計したものをご覧ください。
いずれも平成28年度の統計値となります。
ご覧になってお分かりのように、
北区、中央区が双璧をなし拮抗しております。
ビジネスの規模がそのまま商圏の規模、そしてビジネスチャンスの大きさにつながる、
といえるのではないでしょうか。
これを士業ビジネスの観点から見ます。
一つの視点として、商圏の規模をどれだけの人数でさばき、処理しているのか?
税理士、司法書士、社労士、行政書士などの諸士業にあって、
行政区別に支部が構成され、かつその所属人数が公表され、そしてその数値が簡単に手に入れられたものは
大阪府行政書士会だけでした。(各支部ホームページ公表値より)
大阪市北支部 会員数 354件(令和3年4月1日現在)
大阪市中央支部 589名の個人と24の法人(2021年4月末現在)
中央支部所属人数が北支部所属人数に比べて、175%多い。
これは税理士、司法書士、社労士にあってもおおよそ同様の分布ではないでしょうか。
弁護士の場合には大阪市北区に所在する裁判所周辺に偏在しがちではありますが。
中央区により多く集中している事情は、
官公庁の多くが中央区に所在し、上場企業の大阪本社が中央区に多くあることと関係しそうです。
ただ、どうでしょうか?
小売り売上高や事業所数といった経済規模を、どれだけの数の士業ででさばくのか?
この点、
北区と中央区はほぼ横並びの商業規模であることを踏まえると、士業の人数も同等であってもよいのではないか、
ともいえそうです。
ところが、同じ規模の商圏をより少ない人数でさばいている北区、
という視点から見ると、
士業一人当たりの商圏・規模に換算した場合、
北区の方が中央区に比べてビジネスチャンスが大きく有利! といえるのかもしれません。
くわえて、府県や市のエリアを超えて、東西南北に広がる交通アクセスの点からみると、
大阪駅周辺の北区にアドバンテージがある、といえるかもしれません。
このあたりについては、また別の見方や事情がありそうなので、
異論や反論をいただけますと幸いです。